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メルマガ第18号  ~~~熱を使って発色させる感熱紙だけじゃありません 王子イメージングメディアの異なる顔~~~

       「王子機能材カンパニー メルマガ 第18号」
   ~~~ 熱を使って発色させる感熱紙だけじゃありません
       王子イメージングメディアの異なる顔 ~~~
暑いですねえ。いよいよ夏本番。でも暑さなんかに負けないようがんばりましょう。
こんにちは。王子機能材カンパニーメルマガ担当の中山蒼太と森口陽葵です。
今回は、感熱紙のトップメーカー、王子イメージングメディア株式会社の特集をお送
りします。
   ※王子イメージングメディアホームページ
     https://ma.imsys.jp/r/1519948?m=57612&c=15590261
(蒼太)暑いよ。早く夏が終わらないかなあ。
(陽葵)ほんとに暑いですねえ。でもまだしばらくは続きそうですよ。
(蒼太)嫌だなあ。でも「暑い」→「熱い」→「熱」→「感熱紙」。ちょっと強引だけど、今
    回は熱で発色する感熱紙でお馴染みの王子イメージングメディア株式会社を
    特集しようと思ってる。
(陽葵)ひっどい駄洒落ですね。
(蒼太)ハハハ、寒いギャグで涼しくなったでしょ。世の中が暑いから、今回は熱が
    必須の感熱紙じゃなくて、王子イメージングメディアはこんな製品も作って
    るんだよっていう特集にしようと思ってる。
(陽葵)私も、感熱紙以外の製品があることを少しは知ってますけど、ほとんど無知
    なので、前回も登場していただいて今春からマーケティング部長に就任され
    た押阪智恵子さんに来ていただきました。よろしくお願いします。
(押阪)また来ちゃいました。よろしくお願いしますね。
(陽葵)営業部からマーケティング部に移られて、変化はありましたか。
(押阪)そうですねえ。計画を組んでその数字に向けて活動する営業とは違って、新
    たなニーズを掴んで、それを製品開発に活かして、さらに販売に繋げていか
    なければならないので大変ですが、部内メンバーで協力して活動中です。
(蒼太)マーケティングってやるのは大変だけど、会社には重要なことですから、僕
    たちにも何かお手伝いできることはないかと思って、今回の特集を組んでみ
    たんです。
(押阪)ありがとうございます。あまり熱くならずに、お話したいと思ってます。
    当社は、兵庫県尼崎市にある神崎工場で感熱紙を製造していますが、同じ神
    崎工場で作っていることがあまり知られていない製品をお届けしたいと思
    ってます。
   ※イメージングメディアホームページ「神崎工場概要」
     https://ma.imsys.jp/r/1519949?m=57612&c=15590261
(押阪)神崎工場の紹介ページを掲載させていただきましたけど、バーチャル工場見
    学も体験できますから是非覗いてみてください。
    じゃあ、本題に入りますね。今回は、「キャストコート紙」、「剥離紙用台紙」、
    「擬似圧着紙」の3品種を紹介したいと思います。
 1.キャストコート紙
(押阪)キャストコート紙といえば、表面が鏡のような光沢がある紙です。当社では
    印刷を施したツヤのあるラベル用途が主流ですが、インクジェット用紙(写
    真用光沢紙)も製造しています。
(陽葵)年賀はがきで使われてる、表面がピカピカした紙のことですよね。
(押阪)そうです。当社ホームページにインクジェット用紙の説明がありますから、
    添付しておきますね。
   ※イメージングメディアホームページ「インクジェット分野」
     https://ma.imsys.jp/r/1519950?m=57612&c=15590261
(押阪)キャストコート紙は、NCコーターという設備で大きなシリンダードラムに
    紙を貼り付けて、鏡面を写し取る方式なんですよ。
(陽葵)NCってなんですか。
(押阪)私も大先輩に聞いたんですが、「NEW CAST」(新しいキャスト方式)の略だそ
    うです。平成のその前の昭和にできた方式で、当時は脚光を浴びた新しい技
    術だったそうです。
(陽葵)昭和ですか。私も蒼太さんもまだ産まれる前のお話ですね。
(押阪)かなり前の話ですから、実は私もネーミングの由来は知りませんでした。
    でもこの技術は今でも褪せることなく、インクジェットプリンターで色鮮や
    かな印刷が可能なので、お客様からも高い評価をいただいています。先輩達
    の技術の蓄積に感謝です。
    キャストコート紙のインクジェット用紙は、高い印刷品質に加えて、小ロッ
    ト対応も可能ですから、プライベートブランドのワインやビールのラベルに
    もたくさん使っていただいてます。
(蒼太)先輩たちが残してくれた技術力はこれからも継承してほしいですね。
 2.剥離紙用台紙
(押阪)つぎは、「剥離紙用台紙」です。
(陽葵)ラベルやシールを貼る時に剥がすツルツルした紙のことですよね。
(押阪)惜しいけどちょっと違って、それは「剥離紙(ハクリ紙)」のことですよ。
(陽葵)何が違うんですか。
(押阪)そうですよね。何それ?って感じですよね。
    「ハクリ紙」はラベルの粘着面をカバーする紙のことで、粘着面がうまく剥が
    れるようにシリコーンを塗布して粘着剤が貼り付かないようにしています。
    そしてそのシリコーンを塗布する前の紙を「剥離紙用台紙」と呼んでいます。
(蒼太)それも神崎工場で作ってるんですか。知りませんでした。
(押阪)はい。神崎工場では感熱ラベルなどの粘着紙を製造しているので、同じ工場
    内で「剥離紙用台紙」も製造するようになりました。
(陽葵)その方が効率的だとは思いますけど、そんな簡単にできるものなんですか。
(押阪)「剥離紙用台紙」は、最終的にラベル製造工程でシリコーンが塗布されて「ハク
    リ紙」の状態になるのですが、シリコーンの塗布量コントロールが重要ですの
    で、その品質安定性に影響を与える「剥離紙用台紙」の品質管理にはかなり気
    を使っています。
(蒼太)「剥離紙用台紙」の製造を実現させたことによって、王子イメージングメディ
    アの技術力の巾がまたひとつ膨らみましたね。
 3.擬似圧着紙
(押阪)3つめは「擬似圧着紙」。
(陽葵)擬似圧着・・・。
(押阪)宅配便の配送伝票などに使われていますよ。擬似圧着は、強い圧力を掛ける
    と貼り付く特殊な糊を塗布して、一度剥がすと貼り付かず、剥がしたあとも
    ベタベタしない特性があります。
(陽葵)宅配伝票ですか。一度剥がすと貼れなくなるのでちょっと不思議だったんで
    す。
(押阪)宅配便はサインした受領書を持ち帰るでしょう。受領書は簡単に剥がしたい
    けど、運ぶ間はしっかり貼り付いていることも必要です。疑似圧着紙は剥が
    した後もべたべたしないので受領書には最適なんです。
(蒼太)以前は剥がしにくい配送伝票もありましたよね。段ボールや袋をリサイクル
    に出す前に剥がそうとしたら、表面が剥がれたり、破けたりしてました。
(陽葵)配送伝票には、個人情報も記載されているから、リサイクルする際に伝票が剥
    がしやすいという特性は、世の中のニーズにもマッチした製品ですね。
 
(押阪)今回紹介させていただいた「剥離紙用台紙」や「擬似圧着紙」は、感熱紙の用途
    開発の一環で考えられたものですし、感熱紙はレシートや値札以外にもいろ
    いろ用途はあると思いますから、紙とフィルムの特長を活かした新しい用途
    開発は喫緊の課題として取り組んでいます。
(陽葵)確かに感熱紙にはまだまだ新しい用途があると思いますし、その技術を使っ
    た新しい分野にも応用できればいいですね。
(蒼太)感熱紙の魅力をおさらいするために、改めて感熱紙を紹介したサイトを掲載
    しておきますね。
 
   ※イプロス製品ページ「透明感熱ラベル」
     https://ma.imsys.jp/r/1519946?m=57612&c=15590261
 
   ※イプロス製品ページ「剥離紙を用いないライナーレス専用感熱ラベル上紙」
     https://ma.imsys.jp/r/1519945?m=57612&c=15590261
 
   ※イプロス製品ページ「色付き感熱紙(カラーサーマル紙)」
     https://ma.imsys.jp/r/1519947?m=57612&c=15590261
 
   ※イメージングメディアホームページ「感熱紙事業」
     https://ma.imsys.jp/r/1519951?m=57612&c=15590261
 
   ※イメージングメディアホームページ「フィルム感熱事業」
     https://ma.imsys.jp/r/1519952?m=57612&c=15590261
 
(陽葵)紙感熱やフィルム感熱に加えて、今回ご紹介した「キャストコート紙」、「剥離
    紙用台紙」、「擬似圧着紙」などの技術を応用すれば、ますます新しい用途が広
    がっていきますね。
(押阪)今でこそ当たり前になっている医療分野へのフィルム感熱の進出も、開発当
    初は相当険しい道のりだったと聞いています。他の特徴的な製品も含めて、
    過去からの歴史が続いているからこその製品ですし、もっと言えば感熱紙自
    体が紙の進化で開発されたものですから、その感熱紙も次への進化を遂げな
    ければいけないと思っています。新しい用途を考えること、新しい技術を
    開発して発信していくことが私たちの役目だと思ってがんばっていこうと思
    っています。
(陽葵)マーケティング部長、がんばってくださいね。
 
(蒼太)今回は、やっぱり熱かった押阪さんを迎えて、熱で発色する感熱紙だけでは
    ない、違う顔を見せてもらった王子イメージングメディア株式会社の特集を
    お送りしました。
    それではまた次回お会いしましょう。

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